悪者になったばあちゃん
この記事の所要時間: 約 1分3秒
私がまだ小学生の頃、(15年前ぐらいかな?)小さな黒い犬を飼っていました。
その犬は、コードをつけると歩くのを嫌がったので、コードなしでよく散歩をしていました。
お約束どおり、余り子供たちは世話をせず、ばあちゃんがいつも散歩に連れて行っていました。
ある日、その犬がいません。どうしたのかと聞いたら、ばあちゃんが「散歩の途中に、●●(←犬の名前)を可愛いといってくれた人がいたので、可愛がってくれとあげちゃった」というのです。
あまりにもびっくりして、ばあちゃんを責めました。バカともいいました。酷く責めたあと、本当の事を知りました。
犬はばあちゃんの目の前で車に轢かれて死んでしまっていたのです。
ばあちゃんは子供たちを悲しむから、と自分が悪者になって、嘘を言っていたのでした。一番その犬を可愛がっていたばあちゃん。
一番辛かったのは目の前で轢かれたのを見たばあちゃんだったのに・・・。
あの時、ばあちゃんにちゃんと謝ったかどうか良く覚えていません。いまさらかもしれないけど、謝りたい。ばあちゃん、ごめん。
多分、ばあちゃんは覚えてない。たまに私の名前も忘れてしまうから・・・。
今度、見舞いに行ったときに謝ろうと思う。
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