お姉ちゃんからの手紙
私にはお姉ちゃんがいます。
勉強教えてっていっても『お前みたいなばかに教えたって無駄やし』とか言われてました。
喧嘩したら本気でたたいてきたし。お母さんやお父さんには上手く嘘をついてたし・・・。
話しかけたら『うっさぃ。あほ。しゃべりかけんな。きもいんじゃ』って言われました。
家族で旅行にいくときも、サナ(私)が行くなら行かない。とか言ったり。。
そんなお姉ちゃんは今年の冬病気で死んでしまいました。家族はもうお姉ちゃんはあとちょっとしか生きられないことわかってました。もちろん私もです。
死んでしまったときは、これでもういじめられなくなる。と思ってちょっと安心しました。
でも・・・姉のお葬式が終わったあと母にこんな話を聞きました。
それは去年のあたしの誕生日、母と姉が夜二人でいたとき。
姉『お母さん。私を産んでくれてありがとう。とっても感謝してるよ』
母『真美・・』
姉『でもね。サナを産んでくれたことにはもっと感謝してるよ』
あの姉がこんなことを言ったんです。あんなに私のこといじめてたのに・・
そしてその後母は姉が私に書いた手紙をくれました。
サナへ
今までごめんね。私は沙菜がいつも羨ましかった。サナはこれから生きていけるし、
私は自分の病気を知ってからサナに優しくすることが出来なくなりました。ごめんね。
こんなお姉ちゃんでごめんね。サナはお姉ちゃんの誇りです。こんなお姉ちゃんなのにいつも笑って喋りかけてくれたし。
サナの笑顔を見るたびに死にたくないっておもったよ。ありがとう。本当にごめんなさい。
手紙にはそう書いてありました。病気や薬のせいで手も満足に動かせなかったのに・・
字は震えてて、ぐちゃぐちゃで、手紙を読み終わるのに2時間もかかったよ。
お姉ちゃん。私が風邪ひいたときはすっごく優しかった。
お姉ちゃん。私が本気でお姉ちゃんの言葉に傷ついたときはすぐに気づいてあやまってくれた。
ごめんね・・ごめんね・・ごめんね・・ こんな妹が産まれてきてごめんねもっとお姉ちゃんのこと考えればよかった。
お姉ちゃんが死んじゃったとき安心なんかしてごめんねお願い。
お姉ちゃん。生き返ってよ? 私謝るから、お姉ちゃんも謝ってよ。
お姉ちゃんの耳で聞いてお姉ちゃんの声で言ってお姉ちゃんの分まで生きるよ?生きるけど。。
悲しくて悲しくてしょうがないよ。
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