カーチャンの味噌汁
J( ‘∀`)し たけしー、ご飯よ~
(`Д) うるさい氏ね、おまえのまずい飯なんか食いたくねーよ
J( ‘A`)し ごめんね。おかあさん料理得意じゃないから、ごめんね
(`Д) ラーメンでも作って食うから作ったのおまえ全部食えよな、オレは喰わねーぞ
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そんなたけしも遠くに長期出張決定。
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( ‘A`) ふー、仕事疲れたな。今日もラーメンか・・・・・まずいなんて言ってたけど、カーチャンの作った味噌汁が飲みたいよ・・・・・
【!)】 トゥルルルルル
( ‘A`) ん?電話だ、なんだろ
【!)】 たけしくんか?!大変だ、キミのお母さんが心臓発作で倒れたんだ!すぐに来てくれ!!
Σ(‘A` ) な ん だ っ て ぇ ぇ ぇ ぇ !
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夜行電車で急ぐたけし、そして実家近くの病院に到着
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しかし、時既に遅し、カーチャンは遠くの世界に逝ってしまった
( ‘A`) そんな、あんなに元気だったのに・・・・・
( ‘A`) カーチャン・・・・・・・・・・ウウッ・・・・・・・・
次の日、実家に戻ってみると、丁度夕飯を作っているときに発作がおきたらしく、作りかけの食事がガスコンロに乗っかっているのを発見した。
おかずはまだ炒める前の野菜やら生の肉がまな板の上に置いてあるだけだったが、電子ジャーの中にはおそらく昼飯の残りであろうご飯が冷たくなっていた。
そして、見慣れた小振りな鍋もみつけた。
かつて一緒に暮らしていたとき、ご飯やおかずはレンジで温めるのもあったが、味噌汁だけは毎食新しいのを作っていたあの鍋だ、その鍋の中に、丁度1人前くらいの味噌汁がさも当然であるかのように残っていた。
その中身は、たけしの大好きだった玉ねぎの味噌汁だった
(‘A`) そういえば昨日から何も食べてないな・・・・この残り物・・・食べるか
一晩置いたその味噌汁は、玉ねぎが汁を吸ってグチャグチャになっていたが、今までの中で一番美味い味噌汁に思えた。
そして今までのカーチャンとの食事の思い出やらを思い出しながら、味噌汁を飲み干した
(‘A`) カーチャン・・・もうどんなに望んでも、カーチャンの味噌汁は飲めないんだね・・・・・カーチャン・・・ウッウッ
味噌汁を飲み終え、その空になった器を見つめながら、泣いた、傍から見れば変な人に見えるかもしれないが、家には1人しかいなかったので泣いた。
もう2度と戻れないあのカーチャンとの暮らしが走馬灯のように頭の中を駆け巡っていった・・・
1人になって、やっと分かった事があった、でももうそれを言っても何も返事をしてくれないが、それをカーチャンに伝える事にした、しかし、涙があふれて来て、下を向きながらでないと言えなかった
J( ‘∀`)し
カーチャン・・・やっぱりカーチャンの作った味噌汁が一番美味しかったよ
まずいなんか言ってゴメンな・・・・・・・
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母 |
の |
墓 | ∴ (‘A`)
──┐∀ ( )
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もう一回カーチャンの作った味噌汁が飲みたいよ・・・・・・・・・・・
顔を上げ、カーチャンの墓を見ると、カーチャンが笑っているような気がした
Fin
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