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泣かない母

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厨房の時、親父が死んだ。

俺は悲しく寂しく病院から家までどうやって帰ったかも全く憶えてない。

通夜と葬式、一人息子の俺も何か母親に言い付けられていろいろさせられていたが、悲しさで何も手につかない。

親類のおばさんたちが代わりにいろいろやってくれた。

でも母親は万事忙しく立ち回っている。食事の世話や買い出しの人への指示、配達に来た御用聞きには愛想笑いさえ浮かべていた。

「あんたは親父が死んだのに平気でいられるのか!」悲しみは怒りに変った。

葬儀が終わり親類も皆帰ったあと、俺と母親だけになった。

俺は母親への怒りから一人になって布団の中でむしゃくしゃしていた。

寝られないので用を足しに行った時、仏前の灯りが点いていた。

そして母親の圧し殺したような嗚咽が聞こえてきた。

部屋の外で1時間は立ち続けたが母親の嗚咽はなかなか止まなかった。

人前では葬儀の責任者として務めを果たさなければならない責任感で、泣く事も許されない立場にあった事がその時理解できた。

母ちゃん、誤解してゴメンと俺も立ちながら泣き続けた。

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