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太陽を見ながら「OH、SUN」と言ったよ

この記事の所要時間: 133

…1945年の沖縄の空と海は血に染まっていた。

その日私が乗っていた駆逐艦の僚艦であるニューカムにカミカゼが突入した。
そのカミカゼのパイロットは突入時に機体から放り出されたらしく、我が艦が拾い上げた。
そのとき既に彼は虫の息だった。
軍医は私に向かってこう告げた。「こいつはもう助からない。神父さん。最後に祝福を与えてやって下さい」と。

…その時、彼は太陽を見上げて「OH,SUN」と 二回呟くと事切れた。
水葬の準備をしていると,水兵たちが私にこう尋ねた。
「神父さん、こいつは最後になんて言ったんです?」と。
私は「彼は太陽を見ながら「OH、SUN」と言ったよ」と答えた。
水兵たちが不思議そうな顔をしているので
「 きっと彼らの宗教では太陽が神聖なものなのだろう。さあ手厚く葬ってやろう。」と私は告げた。
彼らはそれで納得したようだった。
その後我々はそのパイロットの亡骸を水葬に付した。
その時我が艦の乗組員達は国家の大儀に殉じた彼に対して,全てのものが敬意を表していたように思う。

それから30年経ったある日、私の元に日本からの来客があった。
私はあのときから疑問に思っていた「どう考えても日本人が「OH、SUN」というとは思えないのだが…」と彼に質問してみた。
すると彼は「きっとそれはオカアサン(Mother)と言ったのだと思う」
そうか、そうだったのか。
彼は死に面して家族の事を思い、別れを告げていたのか。

私はその日、沖縄で水葬の礼を行なったパイロットの霊に対して,再度神の祝福があるよう祈りをささげた。
またそれからは、カミカゼのパイロットといえども決してバーサーカーではなく、家族に思いを馳せる普通の人の子であった、と言う事を教会に来る人々に伝えるようにしている。

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