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パパ、3年間もひとりにしてごめんね

この記事の所要時間: 113

父を肺がんで亡くしました。
海外に単身赴任している3年間のうちに病魔に蝕まれたらしいです。
帰国したときにはもう末期で、手の施しようがありませんでした。
気丈で、一度も痛いとも辛いとも言わず、たった2ヶ月の闘病生活で
逝ってしまった父。

1ヶ月後、元の職場から船便で父の私物が送られてきました。
私には読めない外国語の書類、懐かしい父の匂いのする衣類などなど。
母と思い出話をしながら、それでもまだ懐かしさの方が勝って、
涙は出ませんでした。

いろいろ開けているうちにひとつの段ボールに目が留まり、中をあけてみました。
出てきたのは箱いっぱいの漢方薬。
ありとあらゆる種類の胃の薬。痛み止め。医学書。
父は胃がんではありませんでした。肺がんが全身に転移していたのです。
それなのに胃が悪いと思いこんで、こんなにたくさん薬を買って、
これも効かない、あれも効かないと次々に試していたのかと思うと
急に涙があふれ、体が震え、絶叫してしまいました。
「こんなに辛かったんなら、何で病院行かなかったの!」

パパ、3年間もひとりにしてごめんね。許してね。
パパの病気に気づいてあげられなくて、死なせてしまって、ごめんね。
遅く産まれた私をあんなに可愛がってくれたのにね。
今度パパが生まれ変わった時もきっと私を娘に選んでね。
本当に本当にありがとう。パパの娘でよかったよ。

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