2ちゃんねるやネットの泣ける話をまとめた涙腺崩壊系の感動読み物サイト。

俺の夢は夢の中で実現して儚く散った

この記事の所要時間: 436

【投稿者名】名無しさん  【性別】男性 :2015/07/19 11:02:31

 

俺には小学生のときから親友だった奴がいた。そいつの名前はRとします。

Rは元々田舎から転校したきた奴で、とても走るのが速く、木登りとかやってたらしく、バランス感覚もとてもよく、俺よりも運動に秀でていた。

俺も、田舎から大阪に引っ越していてRと友達になったのだが、運動が出来るわけではなく、走るのもクラスで下の方だった。
(当時小学四年生)

友達になったきっかけなんて忘れてしまったが、Rのおかげで毎日が楽しかった。

ある時は大きな公園で秘密基地作ったり、またある時にはその公園の木に登ったりして警備員に怒られそうになって秘密基地に逃げ込んだりもした。

弓(少し曲がった木の枝に太い輪ゴムを結びつけて弦にしたもの)を作って遊んだこともあった。
今思うと、Rはとても野性的だったなと思う。

中学生になっても俺(ここではTとしよう。)とRは仲が良かった。同じ中学校だった。

だが、中学二年の夏休みに、Rは地元に一旦帰ってしまった。

あの夏休みほど退屈な夏休みはないと思った。二学期が待ちわびしかった。

そして二学期。Rは帰って来なかった。地元でいろいろ(俺も何があったのかは詳しく知らない。)あったらしく、地元の中学校に転校したらしい。
泣きそうになった。

Rが転校してから毎日がとてつもなく退屈になった。

ゲームとか本とか無かったから教科書を読んでいたおかげか、成績はとても良くなり、高校受験も軽く受かった。

 

高校生になって、新しく友達ができた。

中学校と比べると、何百倍も楽しかったし、その友達に半強制的に引きずり込まれた軽音部も楽しく、充実していた。俺はベースをやっている。

中学校に関係しているものとは全て縁を切った。

だが、ある日、学校から帰ったら、携帯電話にメールが入っていた。

『T久しぶり。夏休みTの家泊まりに行くねー』

とりあえず目を疑った。そして返信する。

「R?」

それから数十秒ほどで返信が帰ってきた。

『番号見ろw』

番号を見た。確かにRだった。

「良かった。本物だww」

『なんで疑うんだよ』

このようなメールを繰り返した後、

『じゃあ8月の〇日に行くね。予定開けとけよー』

とても楽しみだった。

毎日の時間がとても遅く過ぎるように感じた。だが・・・

 

8月〇日になった。Rは来なかった。

Rの携帯電話にメールをすると、Rの母親が打ったメールが帰ってきた。

Rは死んでしまったらしい。車に轢かれたらしい。俺は呆然とその文章を見ていた。

Rが死んでしまってから2週間ほど経ったある日、学校から帰った俺は疲れてそのまま寝てしまった。そして目が覚めたら朝になってた。

いつもと同じ朝。だが、隣に誰かいた。

「Tやっと起きたか。もう敵倒したぞ」

「ん……?」

覚えがないが、どうやら俺はRとモンスターハンターの協力プレイ中に寝てしまったらしい。

「R?なんでここにいるんだよ」

「ひどいなwカレンダーと携帯電話見ろ」

言われた通りにすると、カレンダーは8月〇日で、携帯電話の最後のメール履歴を見ると、
『俺そっちに夜11時ぐらいに着きそうだから寝んなよー』

「これは夢か?」

そう言ったら、Rは少し笑って、
「そんなわけないだろ、現実見ろw」
って言われた。

呆然としてると、
「R軽音部入ったらしいじゃん。ベースでしょ?なんか弾いてみてよ」

俺は促されるままベースを弾いた。ベースだけじゃなにやっているのか分からないから、原曲も流してそれに合わせて演奏した。

最初は簡単だった。だが、徐々に違和感を感じた。
(上手すぎる……)

今練習中の曲も、楽譜をみて試しに弾いてみてその難しさに挫折した曲も、ミス一つなく滑らかに弾ける。試しに質問する。

「なんか弾いて欲しい曲ある?」

「じゃあX-JAPAN の紅」

やったことも楽譜を見たこともなかったし、サビの部分しか知らなかったが、まるで元々紅を練習していたかのように弾けた。

そして今は夢をみているのかとやっと理解した。

「あの公園いこっか」

不意にRがそう言った。

秘密基地はとっくになくなっていたはずだった。なぜなら、1カ月ほど前に秘密基地を覗きに行ったら元からなにもなかったかのようになくなっていたから。

だが、秘密基地はそこにあった。夢ってなんでもありだな。そう思った。

「うわー、懐かしいなw」

はしゃぐRに申し訳なく思った。

その時、携帯電話がなり始めた。メールの受信音だ。

 

携帯電話を手に取った瞬間に「あっ…」と思ったけど手遅れだった。

気が付いたら自分の布団で泣いていた。携帯電話がメールの受信音を鳴らしている。

だが、それはメールではなく目覚ましの機能だった。メールの受信音と同じ音にしていたのだ。

いままで生きてきた中で一番の後悔だった。

なんで目覚ましを設定したのか、なんでメールの受信音と同じ音にしていたのか、夢で良かったからもっと一緒に遊んでいたかった。

この記事が気に入ったら
いいね!してね♪

 閲覧回数:1,329 PV
 評価:12345 1.00 (1 件の評価)
Loading...Loading...
 タグ: ,  ,  ,  , 

関連記事

ピックアップ

他サイトの更新情報

コメント

    • 名前: 名無しさん
    • 投稿日:2017/05/26(金) 12:41:09 ID:c2NDY3ODg

    くっだらねwwww

  1. この記事へのトラックバックはありません。

検索

最近のコメント

アーカイブ

2017年6月
« 6月    
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  

泣けるコピペtwitter