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貧乏を公言するほど明るい貧乏な奴と助け合う優しい心を持つクラスメイト達

助け合う気持ち
この記事の所要時間: 130

うちの中学は新興住宅地で、ほとんどが持ち家、お母さんは専業主婦みたいな恵まれた家庭が多かった。

育ちが良いのか、虐めや仲間はずれなどは皆無。

クラスに一人だけ、貧乏を公言する男子がいた。

7人兄弟の長男で、子沢山と低収入で給食費も遅れるような状態。

 

黒であるはずの制服は何故か緑色っぽく色が褪せ、中3になると急に身長が伸びたためか、上腕の3分の1くらいが出ているような状態になってしまっていた。

前のボタンもきつくて閉められなくなり・・・

ある日、何かの拍子に休み時間に背中の真ん中の縫い目が裂けてしまった。

本人は笑いを誘うギャグを飛ばし、笑いながら家庭科の得意な女子が縫って直してあげた。

そこへ、ある男子が、「誰か、兄ちゃんとか近所の人とかで綺麗な制服余っている人いないかー?」と声をかけた。

みんな、家に帰って親や隣近所に聞いたりして、いらない制服を探した。

 

翌日、2着の上着と1着のズボンが彼の机に置かれた。

その日は、クラス対抗バレーボール大会の日だった。

制服を貰った彼は、嬉しそうに制服を高く持ち上げて
「みんなー、ありがとなー、お礼に今日は俺がバンバン点取るからさー」
と言った。

夕刊の新聞配達のため帰宅部だった彼は、どこで覚えたのかと思うほどバレーボールが上手い。

宣言どおりに、一人で何点も点を決め、クラスは優勝した。

勝った瞬間、男子は彼に駆け寄り、ポカポカ頭を叩いたり抱きついたり、最後には胴上げ。

それを見ていた女子たちは、何故かみんな号泣。

 

いい時代だった。

画像出典元:global-environment.org

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