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血の繋がってない私を抱き締めてくれた兄妹たちへ

小さな子どもの手と大人の手
この記事の所要時間: 247

【投稿者名】バカな妹  【性別】女性 :2015/12/02 00:09:39

 

私がまだ小学生だった頃、お世話になってた孤児院が廃墟となった。

行き場を無くした数人の子達は、施設長につれられて適当に里親を探し始めた。

だんだんと見つかり、引き取られていく子達。

それなのに、私は所謂売れ残りというやつだった。

 

「ごめんね。ごめんね。」

 

毎日のように言われる施設長からの謝罪。

それに嫌気が差して、ついに私は施設長から逃げ出した。

子供の足ではそう遠くには行けなくて、途中でお腹が空いて人気のない道端に座り込んだ。

気づけば、ポロポロと流れる涙もそのままに体育座りした膝の間に顔を埋める。

どうせなら、もう死んでもいいと思っていた私に振りかかった低く掠れた声。

 

「何してる。そんなとこいると風邪引くぞ。早く家帰れちび。」

 

そう言い捨てると歩き出した。

あまりにも冷たい声に、余計に涙が出てきた。

しばらく歩いて、立ち止まった足音。

 

「…行くとこねーなら来い。」

 

その声に顔をあげると、黒い学ランを着ている男の後ろ姿が目に入った。

なにも考えずについていったこのときの私を今は褒めたい。

じゃなかったら、こんなに素晴らしい家族と出会えなかったから。

 

男は一軒の家に着くと、玄関を開けて私を待った。

慌てて走り寄った私の頭を撫でると、小さく微笑んで背中を押して中に入れてくれた。

それが私のお兄ちゃんだった。

 

長くなるから途中で切るけれど、拾ってくれたお兄ちゃんの家も複雑だった。

そんな中、私を拾ってきたお兄ちゃんを訝しげに見てたのが妹だった。

妹は私を嫌ってた。

きっと、他人の私が幸せそうに見えたんだと思う。

 

ある日妹は、お前なんか死ねと泣き叫びながら私を殴った。

なにが原因だったかは忘れてしまったが、それを聞いたお兄ちゃんが妹を本気で怒った。

なにも実の妹に…と思って間に入ろうとした私にもきたとばっちり。

驚いて、声も出せなかった私と泣き続ける妹を抱き締めて、俺らは家族だって笑ってたお兄ちゃんの姿は忘れない。

 

 

あれから6年経った。

今では妹とも仲良くやれてる。

それに、私のお腹には新しい命も宿った。

それを報告したとき、二人は私を温かい腕で抱きしめておめでとうと、自分のことのように喜んでくれた。

それに協力するとも言ってくれた。

 

血の繋がりのない私たち兄妹だけど、血の繋がりはそこまで問題じゃないんだって感じた。

本当に家族になれたのは奇跡に近いと思う。

妊娠してから半年がたった今だから、言えることは奇跡はどこにでも落ちているということ。

私がたまたまあの場にいたからこうやって出会えた兄妹。

奇跡を掴まえるのは自分次第。

奇跡なんてないなんて悲しいことは言わないで。

小さな奇跡はいつでも起きてるはずだから。

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