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正直あまり好きでは無かった父の死によって気づいた一つの人生

この記事の所要時間: 26

【投稿者名】悲しい名無しさん  【性別】男性 :2016/04/12 02:18:54

 

一月前に父親が亡くなった。59歳だった。

連絡が来た時にはすでに亡くなっており、死に目には会えなかった。

父は土木の現場監督をしていて、昔から乱暴でワガママでギャンブル狂で酒乱な男で、財布も持たず、ポケットに現金を詰めて歩くガサツな男だった。

正直、そんな父はあまり好きでは無かった。

 

20歳になって県外に出て実家を離れてから疎遠になっていたので、悲しくないと言えば嘘になるが、元々病気で長患いしていたこともあり死んだと聞いても涙はほとんど出なかった。

すぐに帰省して、一人息子として葬儀を行い、母親を支えることに意識が向いていたからかもしれない。

 

帰省すると、母親はさすがに落ち込んでいた。

そんな母親を支えながら一緒に葬儀の準備を行なった。

葬儀には父の会社の人や友人が50人位詰め掛けてくれた。

父の友人達は皆父の早過ぎる死を惜しんでくれたが、「あいつはやりたいことを全力でやってきたから幸せだったと思う」と皆口を揃えて言った、俺もその通りだと思った。

 

しかし、一人の友人が棺の中の父に向かい

「まだ教えて欲しいことがいっぱいあった、まだ話したいことがいっぱいあった…」

棺の1番近くにいた自分と母親にしか聞こえないような声で漏らした。

 

その瞬間、俺は初めて泣いた。

「もう父と話ができない。もう何も聞くことができない。父にはこんなに駆けつけて死を惜しんでくれる人がいたのか。俺は父のことをなにも知らなかったのかもしれない」

そう気づいた。

 

 

一ヶ月経った今では、相続関係の手続きや遺品整理なども落ち着き、母親も元気を取り戻しつつある。

しかし、未だに父親の死を知り連絡をくれる人がいる。

中には「20年以上前に数年一緒に働いていたがお酒が好きで、パチンコが好きで、人に優しく、クシャクシャの笑顔の父が忘れられない」と手紙を書いてくれた人もいた。

 

亡くなった父のことを尊敬するようになったわけではないが、父のように死んだ時に看取ってくれる家族や死を惜しんでくれる友人がいる、そんな人生を送りたいと思っている。

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