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年上のいとこ

この記事の所要時間: 38

本などでも見かけそうな話かもしれないですが実話です。
これは私が小学校一年の時の話です。

私には、年上のいとこがいて、とても面倒見が良く毎日のように遊んでくれました。

自分の家とは15分ほど離れた所に住んでおり、いとこが私の家に遊びに来ることが多かったです。
その道の途中に地元の子供達が使う近道がありまして、グルッと回り道しないといけないところを、7メートルくらいの崖のふちを通るのですが、当然大人達からは厳しく禁止されていました。
禁止されればしたくなる子供はそうゆうものだったりします。

その日も、いつものようにいとこは私の家で一緒に遊び夕方に帰って行きました。
すると、5分後くらいに顔面蒼白で近所のおばさんが我が家に駆け込んできて「あんたんとこのが 崖から落ちた」と母に言っていいました。
幼いながらに事の重大さに感ずいた私は少しの間そこから動けず裸足で飛び出して行く母の後ろ姿を見つめていました。
ほどなくして崖に向かい急ぎました。
崖の側に近づいた時にいとこの姿を一瞬みました。
さっきまで元気だったいとこは白目をむき体には力がなくまるで人形のようでした。
私を見た母は泣きながら「家にいなさい!!」と私を怒鳴りました。
それから少しして救急車の音が聞こえてきて、すぐに去っていく音も聞こえました。
いとこは頭から真っ逆さまに落ち頭蓋骨折、その際に血が外にはでずに内出血を起こしていました。
すぐに処置をほどこされ一命は取り留めたものの植物人間となりました。

一年以上「今は大事な時期だからお見舞いは我慢しようね。すぐに合えるよ」と言って私達ちびっ子達は会わせてもらえませんでした。
その代わりですが、テープに声を吹き込んで渡し続けました。
私、その頃すし屋さんになりたかったんですよ!だから「お寿司作ってあげるから早く元気になってね」て毎回そればっかりなんです!

それからも植物状態が続き、後から聞いた話だと、いとこの両親は医者から究極の選択の話までされたそうです。
そうして二年近くが経過したある日の夜、いとこのお母さんが不思議な夢をみました。”見覚えのある坂道の上から元気な我が子が手招きをしている”とゆうものです。
それから数日後、奇跡が起こるのです。
ベットの隣に付き添って寝ることが日課になっていたいとこの母が、深夜に聞きなれない音で目を覚ましました。
なんと我が子がうめいているのです。
気が動転した彼女は大声で息子の名前を呼びました。
するといとこは「お寿司たべたい、、」と言って目を覚ましたのです。
電話を受けみんなビックリして病院に集合しました。
担当医までやってきて涙を流しながら「奇跡としかいいようがない」と繰り返していました。人の力て不思議ですよね?

ただ、この話まだ終わらないんです。
色々と後遺症は残りましたが、すさまじいペースで回復していったいとこは元々好きだった勉強を猛烈な勢いで取り戻し、ぶじ地元の私立進学校に合格しました。
入学式の朝高校の制服に袖を通す我が子を見て、まさに夢のような気持ちのいとこの母。
バスに乗って高校へ向かいました。高校の下のバス停で下車し高校へ向かう親子。その途中、いとこの母は持ってこなくては行けない書類を忘れたような気がしてバッグの中を確認したらしいんです。
なんせ朝から夢見心地なわけですから。
「たしか入れたはず」と焦りながら確認していたその時「おーい、早くしないと遅れるよ!!」と息子の声。
「ちょっと、待って!」と顔をあげた母親は言葉を失った後、その場に泣き崩れました。

なんと、そこにはあの日の夢と全く同じように、坂の上から手招きする元気な我が子の姿があったのです。

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