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爺ちゃんとの約束

この記事の所要時間: 27

去年爺ちゃんが亡くなった。

俺は爺ちゃん子で、小さい頃から爺ちゃんの後ろばっか歩いてた。
爺ちゃんは、初孫の俺をとても可愛がってくれたけど
とても厳しい人だったのでよく叱られた。


小さい頃の俺はすぐ泣く泣き虫だったので、泣く度に爺ちゃんに
「男は泣いたらいかん!!悲しみも悔しさも噛み砕いて糧にせな。」
と言われてた。

そんなこんなで高校生になり俺は泣かなくなったんだが
高校一年の春にオヤジが亡くなってしまった。
葬式で俺は泣いてしまいそれを見た爺ちゃんは言った。

「葬式で泣いたらいかん。
お前は○○(オヤジ)の息子として皆の代表でそこにいるんだ。
お前が泣いてたら○○が心配で成仏出来んやろ。」

俺は誓った。もう泣くまいと。
それから時が経ち、今度は爺ちゃんが脳梗塞で倒れた。
幸い命は助かったが半身麻痺に陥り言語障害まで出てしまった。
そのうちに胃ガンも見つかり余命いくばくも無いとのこと。

俺は泣いた。
かなり久々だったけど、声を上げてうずくまるほど泣いた。
俺は家族を養うために必死で働いていたが
毎日爺ちゃんのお見舞いに行った。

そんなある日。
俺が帰ろうとすると爺ちゃんが言った。

「○○(俺)、頑張らないかんぞ。
強くならないかんぞ。
優しくなきゃいかんぞ。泣いたらいかんぞ。」

実際は言語障害のせいで聞き取るのに苦労した。
よく見ると、爺ちゃんは泣いていた。
人生で初めて見る爺ちゃんの涙。
俺は涙を堪え笑顔で頷いた。

そして爺ちゃんは亡くなった。
葬式の時、皆が泣くなか俺は泣かなかった。
出棺の前の最後のお別れ。
皆が爺ちゃんの顔に触れながらお別れを言っている。

俺は爺ちゃんに触れて泣いてしまうのが怖くて
最後まで近付けずにいた。
そしたら親戚達が俺を呼んだんだ
「あんたが一番可愛がられてたんだから
お前が最後のお別れをしろ」って。

爺ちゃんのそばに立ち、
冷たくなった爺ちゃんの頬に触れて、
涙が出そうなのを我慢して笑顔を作って振り絞った。

“爺ちゃん…俺今頑張ってるよ。
俺泣かないよ。俺強くなるよ。
俺優しくなるよ。だから安心して爺ちゃん。 ”

周りに俺の声が聞こえたらしく皆号泣。
そのまま爺ちゃんは煙になって天に登って行った。

俺は爺ちゃんとの約束を果たしたと思ってる。

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